FAQ
クライジェファⓇに関するFAQをご覧いただけます。
最大の解析対象集団(FAS)全体で治験薬初回投与時の年齢の中央値(範囲)は54.5歳(18~90歳)、性別の割合は男性39.6%、女性60.4%でした。人種の半数以上が白人(55.0%)で、次いでアジア人が多くを占めていました(31.2%)。FAS全体でのベースラインのMGFA分類はIIaが19.6%、IIbが16.2%、IIIaが40.8%、IIIbが18.1%、IVaが3.1%、IVbが2.3%でした。ベースラインのMG-ADL総スコアの中央値(範囲)は9.0(5~18)、QMG総スコアの中央値(範囲)は14.0(4~28)、MGC 総スコアの中央値(範囲)は15.5(5~33)でした。ゲフルリマブ群とプラセボ群で、人口統計学的特性及びベースラインの疾患特性に大きな違いは認められませんでした。
ゲフルリマブは2つのVHHを有しており、VHHの一つが血清アルブミン(Alb)と結合しますが、Alb結合でアルブミン濃度に影響を及ぼすデータは確認されていません。なお、ゲフルリマブはFcRn阻害薬とは機序が異なります。ゲフルリマブがAlbと結合することの影響として考えられているのは、ゲフルリマブは体内での滞留時間が延長し、薬理作用が長く持続することです。FcRn依存的なリサイクリング機構に乗るため、分解を回避し、再び血中へ放出されるからです。
FcRnは、pH依存性のエンドソームリサイクリング及びトランスサイトーシスを介して、アルブミン及びIgGを細胞内分解から保護する働きを有しています。しかし、FcRn のアルブミン結合部位は、免疫グロブリンへの結合部位とは異なります(Sand-2015)。予測された通り、ゲフルリマブはアルブミンを介してFcRnと結合するため、IgGのリサイクリングに干渉しません。IVIg/SCIgの併用投与がゲフルリマブのPKに影響を及ぼすことはなく、IVIg/SCIg投与後にゲフルリマブの補充投与も必要としません。ゲフルリマブとFcRn阻害剤又はIgG抗体との相互作用の可能性について、単独の臨床試験は実施していませんが、IVIg/SCIgの併用投与の経験より、ゲフルリマブとFcRn阻害剤又はIgG抗体の併用によって臨床的意義のある薬物動態学的相互作用が生じる可能性は低いと考えられます。
デバイス性能を評価する、ALXN1720-HV-103試験が実施されました。ALXN1720-HV-103 試験は、健康成人を対象とした第1相、オープンラベル、単回投与、ランダム化並行群間比較試験で、PFS-SD とAI による皮下投与でのゲフルリマブのPK、PD、安全性、免疫原性及びデバイス性能を評価することを目的としてカナダで実施されました。一方のコホートにはPFS-SDを、もう一方のコホートにはAIを用いて、それぞれゲフルリマブ600mgがSC 単回投与され、各コホートは注射部位(腹部、大腿部、及び上腕部)で層別化が行われました。ゲフルリマブ600mg皮下投与後、AIデバイス群とPFS-SDデバイス群間で血清中濃度の幾何平均値の推移は類似していました。終末補体阻害の程度及び持続時間は、AI デバイス群及びPFS-SD デバイス群間で同程度でした。終末補体阻害の程度と持続時間は、AI デバイス群及びPFS-SD デバイス群のいずれでも、3つの注射部位(腹部、大腿部、及び上腕部)間で同程度でした。