安全性情報
クライジェファⓇの安全性に関する情報をご覧いただけます。
髄膜炎菌感染症について
髄膜炎菌感染症が疑われる注意が必要な症状
髄膜炎菌感染症では髄膜炎又は敗血症を発症し、急激に重症化し死亡に至ることがあるため、注意が必要です。また、髄膜炎菌感染症では、以下に示す初期徴候が認められることがあります。これらの症状に注意して観察を十分に行い、髄膜炎菌感染症が疑われる場合あるいは否定できない場合には、直ちに診察し、抗菌薬の投与等の適切な処置を行ってください。
髄膜炎菌感染症と新型コロナウイルスやインフルエンザを含む他の一般的なウイルス感染症の初期症状はともに発熱であるなど、両者を見分けるのは非常に困難です1)。
以下に示す症状が発現した場合には、直ちに主治医又は緊急時受診可能医療機関を受診し、「患者安全性カード」を提示するとともに、抗菌薬の静注/点滴静注を受けなければいけないことを医師に伝えるよう、ご指導ください。
<髄膜炎菌感染症(敗血症を含む)が疑われる注意が必要な症状>
初期症状は、以下のような一般的な風邪やインフルエンザの症状と区別がつきにくい場合があるので注意が必要です。
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 筋肉の痛み その他、髄膜炎菌感染症には以下のような症状があります。
- 錯乱(混乱して考えがまとまらない、物事を理解できない)
- うなじのこわばり(首の後ろが硬直しあごを傾けられない)
- 発疹、出血性皮疹(赤や紫色の斑点状の発疹)
- 光に対する過剰な感覚(光が異様にギラギラ輝いて見える、異常にまぶしく感じる等)
- 手足の痛み
患者安全性カード
髄膜炎菌感染症を発症した場合の治療方法について2~4)
髄膜炎菌感染症は、早期に診断及び抗菌薬の治療を開始しないと致死的な転帰あるいは死亡に至ることがあります。
髄膜炎菌感染症が疑われる場合あるいは否定できない場合には、「直ちに診察を受け、適切な抗菌薬による治療が必要であること」を患者さん及びご家族(又は介護者)に説明してください。
髄膜炎菌感染症が疑われる場合あるいは否定できない場合には、十分に管理できる医師・医療機関のもとで、髄膜炎菌感染症の診断、治療に精通した医師との連携を取った上で治療にあたってください。
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発症時の管理方法
クライジェファ®投与中に発熱等が認められ髄膜炎菌感染症が疑われる場合あるいは否定できない場合には、血液培養を含む必要最低限の検査を実施*1した後、原因菌の判明を待たずに髄膜炎菌を標的とした抗菌薬*2による治療を開始し、原因菌が判明した後に適切な抗菌薬に変更してください2)。また、侵襲性髄膜炎菌感染症の場合には感染症法に基づく届出が必要です3)。抗菌薬使用後の血液・髄液培養では、原因菌の同定が困難な場合があることにご留意ください2)。
①髄膜炎が示唆される身体所見(頭痛、項部硬直等)が認められない場合
発症時に症状が軽度であっても髄膜炎菌感染症を念頭に置いて必要な検査、早期の抗菌薬*2治療が必要です。敗血症の徴候がある場合には、早期の抗菌薬*2治療に加え日本版敗血症診療ガイドライン20244)等を参考に適切な全身管理、補助療法を実施してください。
②髄膜炎が示唆される身体所見が認められる場合
脳圧亢進による脳ヘルニアの徴候がない場合には、髄液検査を実施する等の適切な検査、早期の抗菌薬*2投与を含めた治療にあたってください1)。 -
脳ヘルニアの徴候を認める髄膜炎、あるいは敗血症が示唆される場合には、集中治療室(ICU)との連携が必要な場合があることを念頭に置いて治療にあたってください。
*1 関係学会よりソリリス®の適正使用に関するお知らせが発出され、PMDAホームページにも掲載されています。
https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/properly-use-alert/0001.html(2026年8月20日アクセス)
*2 細菌性髄膜炎・単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2026では、第3世代セファロスポリン系抗菌薬(セフトリアキソン又はセフォタキシム)等の抗菌薬治療が推奨されています1)。
【成人】
セフトリアキソン点滴静注:1回2g・1日2回
セフォタキシム点滴静注:1回2g・1日4~6回※(電子添文では最大4g/日)
※ 保険適用外処方
【小児】
セフトリアキソン静注又は点滴静注:80~120mg/kg/日・分1~2(新生児:原則使用しない)
セフォタキシム静注又は点滴静注:200~300mg/kg/日・分3~4(新生児:日齢で0~7日は100~150mg/kg/日・分2~3、8~28日は150~200mg/kg/日・分3~4)
用法及び用量については最新の電子添文をご参照ください。1)アレクシオンファーマ合同会社. 髄膜炎菌感染症リスク管理の⼿引き(2024年9月作成)
https://www.neurology-jp.org/news/pdf/news_20251119_01_01.pdf(2026年8月20日アクセス)
2)日本神経学会・日本神経感染症学会 細菌性髄膜炎・単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン作成委員会.
細菌性髄膜炎・単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2026, p.42-43. p49-50 ,2026, 南江堂
3)厚生労働省ホームページ,侵襲性髄膜炎菌感染症
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-09-01.htm(l 2026年8月20日アクセス)
4)日本集中治療医学会・日本救急医学会 日本版敗血症診療ガイドライン2024特別委員会. 日本版敗血症診療ガイドライン2024, 2024
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/31/Supplement/31_2400001/_pdf/-char/ja(2026年8月20日アクセス)