アミロイドーシス発症のメカニズム

アミロイドーシスは、アミロイド線維が形成され、それが各組織に沈着することで発症します。

アミロイドーシスは、折りたたみ異常(ミスフォールディング)を来したアミロイド前駆蛋白質が、βシート構造に富む不溶性のアミロイド線維を形成し、全身のさまざまな組織・臓器に沈着することによって機能障害を引き起こす疾患の総称です1,2)
1) アミロイドーシス診療ガイドライン2025作成委員会(編). アミロイドーシス診療ガイドライン2025. 医歯薬出版; 2025, p.10-16.
2) 日本循環器学会(編). 2020年版心アミロイドーシス診療ガイドライン. p.9. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2020_Kitaoka.pdf(2026年3月参照)
アミロイドーシスは、アミロイド線維が形成され、それが各組織に沈着することで発症します。
本来、生体で産生される蛋白質は、α螺旋構造と平板状のβシート構造からなる立体構造を形成します。一方、病的代謝環境下では、βシート構造を過剰に含む前駆蛋白質が産生され、その立体構造が不安定化します。その結果、前駆蛋白質は、ミスフォールディングを起こしてβシート構造同士が凝集し、不溶性のアミロイド線維を形成するようになります(図11,3)
従来、アミロイドーシスにおける臓器障害は、沈着したアミロイドによる周囲組織・細胞の圧迫が原因とされてきましたが1)、アミロイド線維自体が細胞毒性を示すことが臓器障害の一因となることも報告されています4,5)
アミロイド線維の形成とアミロイドーシスの発症
3) Höppener JW, et al. N Engl J Med. 2000; 343(6): 411-419.
4) Stefani M, et al. J Mol Med (Berl). 2003; 81(11): 678-699.
5) Eisenberg D, et al. Cell. 2012; 148(6): 1188-1203.