治療効果の評価

ALアミロイドーシスの治療効果判定には、主に血液学的効果と臓器効果の2つが用いられます。

ALアミロイドーシスの治療効果判定には、主に血液学的効果と臓器効果の2つが用いられます。血液学的効果は臓器反応性や予後改善と関連1)する一方、血液学的奏効が得られても、臓器効果が現れるまでには数ヵ月~数年を要することがあり、必ずしも臓器効果が得られるとは限りません2)
そのため、治療中・治療後を通じて定期的に両者の評価を行うことが臨床上重要です。
1)Milani P, et al. Hemato. 2022; 3(1): 98-108.
2)Morè S, et al. Front Hematol. 2024; 3: 1376451.

1)血液学的効果の判定

2012年に国際アミロイドーシス学会より新たな効果判定基準が発表され、現在広く用いられています。
この基準では、血清および尿の免疫固定法の結果および血清遊離軽鎖(FLC)の値・FLC比をもとに、完全奏効(CR)、最良部分奏効(VGPR)、部分奏効(PR)、非奏効(NR)、増悪(progression)の5段階で評価しています(表13)

2)臓器効果の判定

臓器効果についても血液学的効果と同様に、2012年より新たな効果判定基準が用いられています。
心臓はNT-proBNPやNYHA分類の改善、腎臓は尿蛋白量やeGFRの改善、肝臓はALP値や肝サイズの改善、神経は神経伝導検査の改善などであり、それらを総合的に評価します(表14)
国際アミロイドーシス学会新治療効果判定基準(2012年)
3) アミロイドーシス診療ガイドライン2025作成委員会(編). アミロイドーシス診療ガイドライン2025. 医歯薬出版; 2025, p.116,143
4) アミロイドーシス診療ガイドライン2025作成委員会(編). アミロイドーシス診療ガイドライン2025. 医歯薬出版; 2025, p.144.